駐車場に入ってきた車はすぐ彼とわかった。
写真で見た通りのロン毛だったし。
私もすぐに車を降りたので彼も助手席の窓を空ける。
彼は写真とはちょっと違和感を感じた。
俳優の三上博史に似てる感じ。
イケメンはイケメンだった。
とりあえず元の待ち合わせ場所に車を移動させることになった。

彼の車に乗った時に「お待たせ〜。」と言葉をかける。
彼は携帯を車に置いたまま買い物に出てしまったらしい。
つい「ばかばかばか。」と言ってしまった。
しばしの沈黙。(おや?なかなかプライド高いかも。)
「逆算してまだ来ないだろうと思ってから」と言う。
「そか〜。ごめんね〜」
でも私だって計算して3時半って言ったんだけどなあ。

話題は変わって大阪の話しとか娘の話から歳の話。
私は40歳って言ってたから「ほんとは違うよ」と言っておいた。
大体 いつも逢う時は嘘は訂正しておく。
一回しか逢わない場合もあるからどっちでもいいんだけど。
危険は避けた方がいいので私の中では嘘は大事。

「えー。じゃあ38歳?」
なんて嬉しいことを言ってくれるんでしょ。笑。
普通上にサバは読まないでしょ。
「違うよ〜。上。上。」
「え〜。言わなきゃわかんないよ。38で通るよ。」
君の目にはそう映るんだね。よかった。よかった。
ちょっとむくれてた私の気持ちも直ってきた。

彼は26歳からずっと続いてる人が今までの最高の歳みたい。
当時48歳だから今は50歳。。。
春 夏 秋 冬と季節毎に逢ってるらしい。
彼女からは一切連絡はない。
彼がどうしてるかなとメールして逢いにいく。
その彼女はどういう気持ちで彼に逢ってるんだろう。
その女(ひと)に想いを馳せる。。。

彼にどんな人と逢ったか色々と尋ねてみる。
彼はそういう事にはオープンで気さくに答えてくれる。
その話を聞いてると男はやっぱり男だなと思う。

ドライブしててある店の前を通る。
「少ししたらここへ来ようと思うんだ」
え?少ししたら? どうもレストランっぽいけど。
でも今  4時過ぎなんだけど・・・
ケーキでも食べるのかな。

それからまたぐるぐると町を走る。
知らない町並はなんとなく私を拒否してるように感じる。
目を追うものがない。

彼のロン毛についてつい「今はそういう人いないよね」と言ってしまった。
「そんなことないよ」と言う彼に
「木村拓也がしてた頃は流行ったけど」
「別に誰かの真似してる訳じゃなくしたくてしてるから」
とちょっとむっとしてた。
今しかできないから伸ばしているらしい。
暗に否定しちゃったかなあ。ごめんなさい。

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彩

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