肩ごしの恋人

2005年5月12日 読書
ISBN:4087477444 文庫 唯川 恵 集英社 2004/10 ¥630

軽いスナックの感じ。
まあまあ美味しかった。

男にちやほやされたいだけの女と
硬いと言われる損する女の友情って
有り得るのかなあ。
定番で男を取られたりもしてるのに。
信じられない。

『旦那を愛してるんじゃなくて結婚を愛してるんだ』
15歳の少年に言われて黙ってしまう主人公。
そうそう。
今の私もそのとおりだわ。

もひとつお気に入り。
『女を笑わせたら男の勝ちよね』
そうそう。
今の女たちは疲れてるのかな。
お笑い芸人がすごくもててるとテレビでやってた。
優しさよりも男らしさよりも笑いが大事。
笑わせてくれる男が一番心地よい。

昨日チャット部屋で17歳の男の子が
「僕はピュアだから」と言った。
純粋ってどういう意味だろう。
考えてたら この本に載ってた。

あれも欲しい、これも欲しい、それが純粋だという女に
『あれもいらない。これもいらない。
欲しいのはひとつだけ。それが純粋だろ』という男。

なんか納得。
まあ純粋なんて色々な答えがあるけど。
欲しいのはひとつだけ。
だけどなかなかそのひとつが見つからない。
なかなか純粋にはなれない。

もひとつ好きな台詞。
女がゲイバーのオーナーに言う。
『私は文ちゃん好きよ。文ちゃんも私と同じ、幸せになることに
ものすごく貪欲だから』

いいなあ。
この言葉。
私も幸せになることに貪欲だから。

本にしても映画にしても言葉を拾うのが好き。
色々な言葉が私の琴線に触れる。
脳の中で色々な音を奏でる。

言葉ってやっばり素敵だなと思う。

一番好きな台詞は傷ついてる時に男に迫った女が
言われてた言葉。

『抱かれたいんじゃなくて抱きしめられたいんだね』

こんな台詞。
童貞の15歳が言うわけないじゃんと思いつつ。。。
こんな風に言われてみたいなあと思う。

抱かれたいわけじゃない。
抱きしめられたいだけ。
そのぬくもりがほしいだけ。。。

そして言葉に恋をする。。。

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彩

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